巨人・甲斐拓也が問われる「勝てるFA捕手」の存在価値…6月先発マスク7戦全敗、すべて4失点以上
「勝たせられない捕手」の現状
「甲斐がマスクをかぶった試合で大量失点が続いているが、すべてをリードのせいにするのは気の毒。配球通りに投げられない投手の制球力にも問題はある。捕手としての大きな悩みは、一番の武器だった『甲斐キャノン』の衰えではないか」と、さる球界関係者がこう続ける。
「21年にパ・リーグトップの盗塁阻止率.452を誇った強肩が最大のストロングポイントでしたが、昨季は同ワースト2位の.284にまで急降下。今季は24日現在.250でセ4位。全盛期の.452が今では.250だから、本人からすれば、ほとんど刺せていないイメージではないか。投手が投球に集中できない状況になっているのはあるでしょう。パ・リーグとの交流戦だけに、古巣のソフトバンクをはじめ、情報戦でも期待されたが、フタを開けてみれば、チームは6勝11敗1分けで11位。阿部監督が獲得を熱望したのは『勝てる捕手』というのが理由だった。しかし、それが『勝たせられない捕手』になってしまっている。結果がすべてですから、出場機会が減っているのも仕方がありません」
昨季は岸田、小林、大城卓の捕手3人体制で4年ぶりのリーグ優勝を手繰り寄せた。それでも阿部監督は常勝軍団ソフトバンクで扇の要を務めた司令塔をFAで獲得。現役時代に自身が背負った背番号「10」を託す熱の入れようだったが、6月にしてもう冷めてしまったのか──。
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甲斐と同じく、苦境に立たされているのが坂本勇人だ。打率は1割台、好機でも結果を残せず、今や“お荷物”と言っても過言ではない。そんな坂本の起用法について、「いっそ4番を任せたら」と提言しているのが、球界の重鎮・権藤博氏である。いったいどういうことか。そこにはどんな意図が込められているのか。
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