巨人・小林誠司がファンから圧倒的に支持される秘密…二軍では休日返上で練習、若手の手本になっていた

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「今年ヒットが打てるのかなと思っていたから、打てて良かった」

 巨人小林誠司(36)が東京ドームのお立ち台で笑顔を見せると、G党から地鳴りのような大歓声が沸き起こった。

 前日、チームはわずか1安打。あわやノーヒットノーランという嫌な敗戦を払拭するべく、20日の西武戦で今季初めてスタメンマスクをかぶったベテランの見せ場は、同点の六回2死二塁で迎えた第3打席に訪れた。

 西武先発・高橋の初球のスライダーをバットの先で拾うと、打球は遊撃後方にポトリ。泥臭い今季初安打が勝ち越しの適時打となり、小林は一塁ベース上で喜びを爆発させた。

 守っては、七回無死一、二塁のピンチで、二塁走者をけん制で刺すビッグプレー。阿部監督は試合後、「(小林の活躍で)盛り上がったでしょ? たまにしか出られないのに、決めてくれるのは素晴らしい」と賛辞を惜しまなかった。

 さる巨人OBがこう言った。

「一時は正捕手まで務めた小林は、年々出場機会を失い、正捕手の座を追われて数年が経過しているが、FAで甲斐が加入した今年は、岸田、大城卓の後の第4捕手扱い。キャンプから二軍での調整を強いられ、一軍の実松バッテリーコーチは『甲斐が入ったのは球団の方針。捕手の層は厚くなったけど、誠司にも必ずチャンスがあるから腐らないでほしい。まだ衰えていないし、経験も豊富。必ず必要な時が来るから』と呼びかけていた。開幕一軍からも外れ、ようやく昇格したのが5月24日。それでも小林は腐ることなく、休日返上で練習をするなど、二軍では若手の手本になっていた。最高で1億円あった年俸も一時3000万円まで下がった(今季は4000万円)が、態度は全く変わらない。今の巨人の中で一番歓声が大きいのは、ファンもそういう姿勢を認めているからです。球団としても、あの人気面は捨てがたいですから」

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