横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」
■不気味な笑顔
──敗戦が頭をよぎりませんでしたか?
「あの日は、感覚的には映画というか、ボクシングでよくあると思うんですけど……」
──ボクシングですか?
「大橋ボクシングジムの大橋秀行会長が横浜高のOBという縁もあって、所属する井上尚弥さんにもお世話になっているんですが、たとえばボクシングでダウンしたとしても、笑っているような光景ってありますよね。殴られても、もっと打ってこいよというような、不気味な感覚です。負けも覚悟しないといけない展開だったんですけど、選手たちも不気味な笑顔というか、最後まで笑っていて。勝ったから良いというわけではないんですけど、僕も試合中にそんな感覚になって全然負ける気がしなかった。本当に不思議というか、高校生って凄いなと。やっぱり、これまでやってきたこと、培ってきたことが出るんだなと。あの試合に勝ったことで準決勝、決勝も劣勢からの逆転につながったと思います」
──今年のチームは公式戦で27連勝を記録したが、春の関東大会でストップ。その影響はありませんでしたか?