藤川球児「火の玉ストレート」誕生の裏に2人のキーマンがいた

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 それを「球児は使える」と差し止めたのが、2000年から3年間、二軍監督を務めた岡田新監督だった。先発すると、序盤は良くても中盤に打たれる傾向があったため、「リリーフで短いイニングで使う」と宣言。九死に一生を得た藤川はしかし、04年春のキャンプで右肩を痛めて離脱した。岡田監督は阪急時代に剛速球投手だった山口高志二軍投手コーチに再生を託した。山口コーチは藤川にこう言ったそうだ。

「ケガばっかりしとるのは投げ方が悪いからやないか。上から叩くように投げたらどうか」

 そこから右膝が折れない投球フォームへの改造に取り組んだ。

「右膝に土をつけてはダメ」と右膝、さらには股関節をロックするギプスを装着して投球練習する姿を見た。まるで漫画「巨人の星」さながらで、徐々に指に掛かる球を投げられるようになっていった。スピンが利いた元巨人・江川卓の球と重なる軌道だった。「火の玉」が誕生するきっかけは山口コーチとの出会いで間違いない。この年は自己最多の26試合に登板した。

 背番号を22に変えた05年は「20、30球なら素晴らしい球を投げる」という岡田監督によってセットアッパーに固定された。同級生で抑えの右腕・久保田智之、セットアッパー左腕のジェフ・ウィリアムスと3人の頭文字を取った「JFK」と呼ばれる強力リリーフ陣を形成。主に七回担当で当時の日本記録となる80試合に投げ、リーグ優勝に貢献した。06年には第1回WBCの日本代表に選出。

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