黒田博樹氏も「やる気なし」…広島新井監督の来季続投は“他にいないから”の消極的理由だった
「他にいない。結局、続投で決まったと聞いている」
今月初め、こう漏らしていたのは広島の古参OBである。
広島の新井貴浩監督(48)の来季続投が決まった。24日に松田オーナーが「途中でやめるよりも成果が見たい」と語ったと、25日に一斉に報じられた。
就任3年目の今季は優勝争いに絡むことなく、またも後半戦でズルズル後退。25日現在、59勝74敗5分けの借金15で5位に沈み、2年連続CS進出を逃したが、同オーナーは「監督にとってはつらい1年間だったかもしれない。来年以降もつらいかもしれないけど、絶対に成果を出してくれると思っている」と話したという。
今季は貧打に泣いた昨季の反省から、春のキャンプではバットを振りまくった。
その成果なのか、チーム打率はリーグ2位の.247と上がったものの、肝心の得点数はリーグ4位の435と効率は悪かった。
若手の積極的起用や8年目・中村奨のレギュラー定着など、明るい材料もあるにはあるが、後半戦で失速を繰り返す新井監督のマネジメント、采配にファンの不満は鬱積。新井監督の契約は1年ごとの更新のため、2010年から5年間指揮を執った野村謙二郎氏(59)の再登板が噂された。16年からのリーグV3は緒方監督の時代だが、チームを牽引した田中、菊池、丸の「タナ・キク・マル」らの主力は、野村監督が育てたという評価からである。前出のOBが続ける。