ドジャース大谷翔平は“使い物にならない”懸念も…WCGで侮れない最低勝率レッズの捨て身の強さ
打線はクセ者揃い
フランコーナ監督はレッドソックスに比べて資金力が劣るインディアンス(現ガーディアンズ)監督就任後は、与えられた戦力をやりくりし、試合前のクラブハウスではトランプに興じるなど、選手と積極的にコミュニケーションを図っていた。モチベーションを高めるのがうまく、今回も若手主体の投手陣をその気にさせて大谷を筆頭とする強力打線にぶつけてくるのは必至だ。
安定感のある投手陣とは対照的に、総得点716(リーグ8位)の打線はやや迫力に欠けるもののクセ者が揃う。特に1番を打つフリードル外野手(30=打率.261、14本塁打、53打点、12盗塁)は厄介な存在だ。
「典型的なオールドスクールのリードオフマンで、どんな手を使ってでも出塁する執念の持ち主です。内角球を避けながらも当たるのがうまい(16死球はリーグ4位)。主砲デラクルーズ(37盗塁)、マクレーン(18盗塁)ら機動力がある選手も少なくないだけに、フリードルを中心にド軍バッテリーに対し、足で揺さぶりをかけてくるはずです」(同)
レッズは83勝79敗で、勝率はPS進出12チーム中、最低の.512だった。米メディアによると84勝未満でPSに駒を進めたのは、今回のレッズで4チーム目。過去の3チームのうち、73年メッツ、田口壮が所属した06年カージナルスの2球団はワールドシリーズまで勝ち上がり、カ軍は世界一にまでのぼりつめた。
最低勝率だけに捨て身の強さが、ドジャースには脅威になりそうだ。
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そんなドジャースにとって一つの好材料は佐々木朗希だろう。ロッテ時代から自己中心的な振る舞いで波紋を広げてきたが、ここに来てようやくそれでは立ち行かないと悟ったのだろう。危機感を滲ませると同時に本格化の兆しが見えてきたのだ。いったいどいうことか。
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