巨人・田中将大はヤンキースに未練タラタラ…「一途な200勝男」は復帰願望を周囲にこぼしていた
「ここまで本当に長い時間がかかったし、早く本拠地・東京ドームで勝ちたい、ヒーローになりたいと考えていたので、時間がかかってしまったけど、今日こうして迎えられてうれしい」
史上4人目の日米通算200勝を達成した巨人の田中将大(36)が、お立ち台で安堵の表情を浮かべた。「あと1勝」から3度足踏みしていたが、最後の最後にようやくたどり着いた。
9月30日の中日戦に先発。初回にいきなり3点の大量援護をもらい、東京ドームのG党を沸かせたものの、三回に細川に2ランを浴びる苦しい展開。それでも以降は粘り、6回4安打2失点。勝利投手の権利を持ったまま後続に託すと、中川、田中瑛、大勢、最後は守護神マルティネスが八回2死から、今季初の回またぎ登板で締めくくった。
駒大苫小牧高から2006年の高校生ドラフト1巡目で楽天に指名されると、07年に新人王、11年に最多勝利、最優秀防御率など多くのタイトルを獲得。13年には圧巻の24勝0敗、防御率1.27で2度目の沢村賞に輝いた。
同年オフに7年総額1億5500万ドル(約160億7000万円)の超大型契約でヤンキースに移籍。開幕投手を4度務め、6年連続2ケタ勝利をマークし、在籍7年で通算78勝を挙げた。
21年に古巣楽天に8年ぶりに復帰したものの、4年間で20勝33敗と低迷。23年秋に右肘手術をして臨んだ昨季は、一軍登板1試合でプロ入り後初めて未勝利に終わり、24年オフに自由契約となった。さる球界関係者がこう言う。