「僕は経歴なんて気にしない」 井口資仁は現役2年で引退の僕にコーチ転向を勧めてきた

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 確かに当初の井口は打撃にムラがあり、そこまで打席に凄さは感じなかった。それでもバットに当たったら右方向への打球が異様に飛ぶ、というのが僕の印象でした。

 驚いたのはそのスター性です。当時使用していた雁の巣球場の二軍戦における、最多観客動員記録を作ったこともある。1年目はオープン戦で右足首を故障し、二軍スタート。プロデビューの二軍戦では逆指名ドラ1の井口を見ようと、ファンが殺到しました。ネット裏から順番に詰めていき、普段は使わないバックスクリーンの横までお客さんが入ったほどです。しかも、その年は5月に一軍に上がるなり、1試合目で満塁ホームランをかっ飛ばしたのだから、まさに生まれ持ったスター性でしょう。

 球団も相当な期待をかけており、それが顕著だったのがドラフト直後の秋季キャンプです。守備練習を見ると、それまで遊撃を守っていた選手がみんな、二塁をやらされていた。しかも全員ふてくされている。

「なんで?」

 とスタッフに聞くと、博多弁で「ドラフトで井口とったけん」。いくらドラ1といえど、ひとりのアマチュア選手をそこまでの厚遇で受け入れるのは異例も異例でした。

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