鎌田大地〈後編〉「主軸というより潤滑油であり、リンクマン。いないと日本代表のボールが回らない」(東山高監督・福重良一)
鎌田大地MF(英1部クリスタル・パレス/29歳)
東山高校時代に一気に成長し、2015年にサガン鳥栖入りした鎌田。10代での海外行きは叶わなかったが、20歳だった2017年夏に渡欧。ドイツ、ベルギー、イタリア、イングランドの4クラブでプレー。欧州ELやFAカップ制覇など大舞台で結果を残し続けている。高校時代の恩師・福重良一監督も「今の日本代表は大地がいないとボールが回らない」と重要性を語った──。(【前編】からつづく)
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──高3で自らキャプテンに就任し、2014年高円宮杯プレミアリーグ・ウエストで10得点をマークした鎌田選手は卒業後、鳥栖入りしました。
「『10代で海外』という言葉を発した大地に対して、最初は『何を言ってるのか』と思いました(苦笑)。でも東山に来た以上、そこに繋げなければいけない。大きな自覚を持って彼と向き合いましたが、僕自身は欧州5大リーグなんて全くイメージできなかった。まずJリーグで活躍できる選手にしたいという思いだけでしたね。ただ、彼と関わったことで自分も勉強しなければいけないと痛感したのは確か。その後、定期的に欧州へ行ったり、2022年カタールW杯を視察したり、自分なりに世界基準を確認するようにはしています」
──鎌田選手は2年半で鳥栖からフランクフルトへ移籍。2018年夏から1年はシントトロイデンにレンタルに出ましたけど、戻ってからはEL優勝など大きな成果を残しました。
「今も師事している(オリヴァー)グラスナー監督との出会いが大きかったですね。当時のフランクフルトも今のクリスタルパレスもそこまでの戦力はないですけど、トーナメントの大一番で勝たせる監督。その術を学んだことで大地のキャリアが一段階上がりました。フランクフルトで長谷部誠・日本代表コーチと共闘したのもプラスに働いた。大地にしてみれば、『そこまで技術的には高くない』と映ったようですけど、『やっぱり考え方がしっかりしている』と心からのリスペクトを口にしていました。長谷部コーチの姿勢を見て、日本代表に対する考え方も、少しずつ変わっていったのかなと思います」
──鎌田選手はもともと代表へのこだわりが薄かったようです。
「そうなんです。年代別代表経験が皆無に近かったこともあって『なんで自分のチームを離れて代表に行かなければいけないのか』という感覚だったと思います。そこが森保一監督にとっても気になる点だったんでしょう。一時は外されたこともありましたよね。でも、カタールW杯を経験して『これだけ国民が一喜一憂してくれる舞台は本当にすごい』としみじみ感じたはず。その頃から『代表では自分が先発でもサブでもチームが勝てばいい』とフォア・ザ・チーム精神を表に出すようになりました。東山時代もスタンドで応援しているベンチ外の3年生が『大地、頑張れ』と応援してくれたり、坊主(頭)になった京都橘戦の後も『お前のせいじゃない』と励ましてもらえた。そういう経験も人間的成長につながったはずです。高校サッカーを経験した意味もあるのかな、と僕は感じています」


















