聖隷クリストファーのプロ注目左腕は「大学進学」揺るがず…田中監督が明かした親子の事情
生徒たちも「上村先生に恩返しをしたい」と常々口に
「本人も親御さんも、聖隷を選んだ時から大学進学を目標にしていて、そこでしっかり経験を積みたいという考えでした。今もその気持ちは変わらないようです。本人がそう考えているのなら、特に口を出したり、ましてやプロ入りを勧めることはありません」
──「高部は○○大学への進学」などの情報が、公表前からネットにも出回っている。この状況に思うところは。
「まだ決まっているわけでも、合格をいただいているわけでもありません。これからです」
──その高部を軸に、昨年は春、夏、秋の県大会を制しました。上村前監督は「高部がいる間に渡したかった」と話しています。今春、上村前監督の後を継ぎ、「勝って当然」という重圧はありませんでしたか。
「重圧というより、まず監督が代わることで生徒たちが混乱すると思いました。そこを極力なくし、今まで通り進められるよう、しっかりやっていかないといけないという思いでした。『高部がいる間に』ということより、上村先生がチームを後進に譲るのは、かなりの決断だったはずです。その思いに応えないといけない。生徒たちも『上村先生に恩返しをしたい』と常々口にしていたので、簡単に負けさせるわけにはいかないという気持ちはありました。ただ、必ず結果を出してくれるだろうと信じていたので、私自身が特別に何かを背負っているという感覚ではありませんでした」
──県大会優勝時は涙を流しました。
「今まで野球で涙が出ることはなかったのですが、私を拾ってくれた上村先生に『おめでとう』と声をかけていただき、つい、こらえきれなくなってしまった。安堵や達成感というより、本当に、純粋に、その言葉が何よりもうれしかったんです」
(聞き手=杉田帆崇/日刊ゲンダイ)


















