「老いない腸をつくる」松生恒夫著

公開日: 更新日:

 人体最大の免疫器官といわれる腸は、ウイルスなどに負けない強い体を保つための大切な役割を担っている。ところが、その機能は20歳の頃がピークであり、75歳までには約30%も低下する。

 しかし、食事の工夫ひとつで、腸の機能低下を遅らせることは可能だ。例えば、刺し身や生卵など、生のタンパク質に多く含まれるグルタミンを積極的に取ることで、小腸の周囲のリンパ球の栄養となる他、大腸の粘膜が円滑に働くエネルギーとなる。新鮮な卵は卵かけご飯で食べたり、晩酌には刺し身を選ぶとよい。

 さらに、にがりや昆布類に含まれるマグネシウム、青魚に多いn―3系脂肪酸なども、腸の加齢を食い止めるそうだ。(平凡社 760円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」