「ハードトーク」松原耕二著

公開日: 更新日:

■元TVキャスターの暴露小説

 プロデューサーとして報道番組を仕切り、自らもインタビュアーとして各界の人物に取材を重ねてきた岡村は、1年前のある出来事が原因で番組を降板、閑職に追いやられていた。インタビュアーとして返り咲きをもくろむ岡村は、世界がその言動に注目する中東某国の大統領へのインタビューに成功する。日本のテレビ局としては初の快挙だったが、ニュースで使用された映像はわずか1分半だけだった。疑問を抱きつつ帰国した岡村は、大統領のインタビュー映像の番組での使用を禁じる「レッドペーパー」が局内に回っていることを知る。TVキャスターが自らの体験をもとに報道現場の内幕を描いた長編小説。
(新潮社 1700円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"