「ハードトーク」松原耕二著

公開日: 更新日:

■元TVキャスターの暴露小説

 プロデューサーとして報道番組を仕切り、自らもインタビュアーとして各界の人物に取材を重ねてきた岡村は、1年前のある出来事が原因で番組を降板、閑職に追いやられていた。インタビュアーとして返り咲きをもくろむ岡村は、世界がその言動に注目する中東某国の大統領へのインタビューに成功する。日本のテレビ局としては初の快挙だったが、ニュースで使用された映像はわずか1分半だけだった。疑問を抱きつつ帰国した岡村は、大統領のインタビュー映像の番組での使用を禁じる「レッドペーパー」が局内に回っていることを知る。TVキャスターが自らの体験をもとに報道現場の内幕を描いた長編小説。
(新潮社 1700円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘