「ぜんそくは自分で治せる」久徳重和著

公開日: 更新日:

 気管支ぜんそくは、吸入ステロイドを使いながら一生つきあっていくしかない病気と思われている。しかし、自身のクリニックで長年ぜんそくの治療に携わってきた著者は、ぜんそくの根治は可能だと断言する。

 ぜんそくの根治に重要なのが、その原因を見つけ出すこと。中でも、症状にもっとも影響力を持つ心理的要因を探ることが重要であるという。発作を引き起こすのは、季節変化やダニ、ほこりなど外因性のものもあるが、心の不安定さなど内因性のものも非常に大きい。ぜんそくのガイドラインでも、「激しい感情の表出」がリスクファクターとされている。

 自分はどんなことに悩みやすいかなど、性格傾向を知ることもぜんそく根治の第一歩だ。
(祥伝社 667円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方