「薬なし、自分で治すパニック障害」森下克也著

公開日: 更新日:

 強い恐怖や不安を感じるとき、動悸や発汗、窒息感などが表れ、症状の激しさが10分以内に頂点に達するパニック障害。現状では抗うつ薬や抗不安薬が治療に用いられているが、副作用や薬からの離脱の難しさという問題点がある。そこで本書では、パニック障害を心の病ではなく身体の病と捉え、薬に頼らない治療を考えていく。

 パニック障害では交感神経の過緊張により全身の筋肉が緊張することがある。そこで有効なのが、漸進的筋弛緩法だ。椅子に座って右手に力を入れて握りしめ、3~4回呼吸して一気に力を抜く。左手、そして肩や足でも行う。筋肉の緊張を和らげることは、精神の不安や恐怖の軽減にもつながるという。
 パニック障害の完治を目指す第一歩だ。
(KADOKAWA 780円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン