「戦国大名」黒田基樹著

公開日: 更新日:

■最新研究が明かす戦国大名の全体像

 1980年代以降、急速に進展した戦国大名研究の成果を集約して、その全体像を明らかにした歴史概説書。
 戦国大名とは、領国を支配する「家」権力であり、戦国大名=大名家当主のことではない。当主は「家」権力の統括者であり、権力体としての戦国大名は「当主を頂点に、その家族や家臣などの構成員を含めた組織であり、経営体ととらえるのが適当」だという。戦国大名の領国は、実質的にも名目的にも一個の自立した国家として存在していた。その家中の構成や構造、支配基盤となる村に課していた税制、領国の拡大における地域分権化、そして戦国大名間の戦争などを検証しながら、その統治構造を解説する。
(平凡社 780円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明