「国家のシロアリ」福場ひとみ

公開日: 更新日:

「そのおこぼれで、『それっぽい企画書』で予算をもらった民間会社の話も聞きました。まさに『復興特需』です」

 道路整備のほか、霞が関の役所の改修、クールジャパンの推進、日本年金機構の設備整備、東京スカイツリー開業プレイベントなどの事業に使われた。一方、肝心の被災地では復興が進まない。
「ある東北の職員は、『被災地を舞台に、霞が関の各省が縄張り争いを繰り広げているだけ』と嘆いていました。税金の適切な使い道を決めて執行するべき政治家や官僚が、機能せずに空恫化しています。ウォルフレン氏の言葉を借りれば、それが『日本というシステム』なんですね」

 著者がジャーナリストを志したのは、ウォルフレンの著書「人間を幸福にしない日本というシステム」がきっかけ。今回の復興予算に取り組む半年前、彼にインタビューし「ジャーナリストに大切なのは、しっかり調べること」と言われたばかりだった。
「今は情報公開が進んでいます。憤慨することがあったら自分で調べてみると、発見があると思います。国民が関心を持つことが、日本を変えることにつながると思います」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    WBCネトフリ独占批判に「一部の日本人」は歓喜のワケ 地方の苦しみに鈍感な大都市生活者

  2. 2

    嵐「最後の楽曲」好調の裏で起きた異変…ボイトレを続けた櫻井翔は歌声をキープ

  3. 3

    和久田麻由子は“女子御三家”の女子学院から東大へ 元NHKの先輩・膳場貴子と重なるキャリア

  4. 4

    伊原春樹監督との“壮絶確執”の前日譚 監督就任を知って絶望、引退が頭を過ぎった

  5. 5

    永田町で飛び交う高市首相の「健康不安」説…風邪の疑いで外交キャンセル、総理総裁の器にも疑問符

  1. 6

    WBCイタリア代表が「有名選手ゼロ」でも強いワケ 米国撃破で予選R1位突破、準決勝で侍Jと対戦も

  2. 7

    映画「国宝」のヒットから間髪入れず…体重13キロ減で挑んだ「ばけばけ」吉沢亮の役者魂

  3. 8

    文春にW不倫をスッパ抜かれた松本洋平文科相はなぜ更迭されないのか

  4. 9

    SEXスキャンダルで追い詰められると戦争で目くらまし…それは歴代米大統領の常套手段だ

  5. 10

    参政党はオンラインセミナーでもハチャメチャ…参加者の強烈質問に神谷代表が一問一答、反自民もアピール