『子は親を救うために「心の病」になる』高橋和巳著

公開日: 更新日:

 長年にわたって心を病む子どもを診察してきた精神科医の著者は、問題を抱える子どもの親は、親自身が心に問題を抱えているケースが多く、子どもの病によって親こそが救われると説いている。

 両親の仲が悪く母親が苦労している家庭の場合、子どもは常に母親の心配をし、我慢ばかりの生き方を引き継ぐ。そして、思春期に入ると子どもは新しい世界へ進みたい気持ちと、母親のために我慢すべきだという気持ちがぶつかり合い、自分を責め、親を恨み、心を病んで引きこもりや拒食症に陥る。

 しかしこの危機こそが、親が自分の人生と心の矛盾を解決する時だと本書。さまざまな親子のケースを挙げながら、親が子に救われ、子どもが立ち直るプロセスを明らかにしていく。
(筑摩書房 780円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    目黒蓮不在のSnow Man、ラウールが"次期エース"へ台頭か「めめラウ」が与え合う影響

  2. 2

    元関取の豊山亮太さん 4年前に土俵去るも、老人ホームの介護士をしながら国家試験目指し猛勉強中

  3. 3

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  4. 4

    東大出身の小林政調会長は日本史を学ぶべき「2600年以上続く男系継承」は歴史なのか神話なのか…皇室典範改正で浮かんだ疑問

  5. 5

    松本人志"めちゃめちゃ癌"の心配される健康管理と伸び悩む「DOWNTOWN+」の今後

  1. 6

    国民も気づき始めた皇室典範改正のおかしさ 「愛子天皇」潰しに抗議する市民デモが国会を取り囲む?

  2. 7

    酒浸り、自殺説も出た…サッカー奥大介さんの“第2の人生”

  3. 8

    永尾柚乃は夏休みも「ヒルナンデス!」レギュラー出演でフル稼働 今や事務所の大看板に

  4. 9

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?