「生姜だけで病気を治す」石原結實著

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 体を温める効果がある生姜(しょうが)は、漢方医学でも古くから重宝され、紀元前500年ごろに活躍した儒教の祖・孔子も、食事の際には必ず生姜を食べていたと伝えられている。

 そして近年、生姜のさまざまな効能が科学的に明らかにされてきた。辛味成分であるジンゲロールには、血圧降下や循環促進、コレステロール低下作用が。芳香成分であるジンギベロールには血管拡張や胃健、強肝、抗酸化作用などの薬理効果があるとして、各種の病気予防や改善に活用されている。

 本書では、風邪などの呼吸器炎症にはすりおろした生姜にニンジン、大根、リンゴを混ぜて作る生ジュースを、膀胱(ぼうこう)炎には生姜を入れた紅茶を1日3回飲むなど、疾患別に有効な生姜活用レシピを紹介していく。
(廣済堂出版 800円)

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