「21世紀に、資本論をいかによむべきか?」フレドリック・ジェイムソン著 野尻英一訳

公開日: 更新日:

 米国を代表する現代思想家が、マルクスの資本論を読み解いたテキスト。

 通常、マルクス主義は、資本主義の矛盾とは生産力と生産関係との間の矛盾であるとする。教科書的な解釈を拒否する氏は、資本論は、現代の状況に当てはめればフリーターやニート、ひきこもりなどの「ロスト・ポピュレーションズ(失われた人々の層)」についての書物だと主張。

 資本主義の矛盾とは、資本主義がロスト・ポピュレーションズを生み出すことにあると説く。フランスの経済学者、トマ・ピケティの話題の「21世紀の資本」とはまた異なる視点で資本論を論じた注目の書。

(作品社 2400円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    【速報】髙橋光成がメジャー挑戦へ!ついに西武がゴーサイン、29日オリ戦に米スカウトずらり

  3. 3

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    大接戦パV争いで日本ハムがソフトBに勝つ根拠…カギを握るのはCS進出に必死の楽天とオリ

  1. 6

    佐々木朗希に浮上「9月にもシャットダウン」…ワールドS連覇へ一丸のドジャースで蚊帳の外

  2. 7

    長渕剛に醜聞ハラスメント疑惑ラッシュのウラ…化けの皮が剥がれた“ハダカの王様”の断末魔

  3. 8

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  5. 10

    総裁選前倒し訴え旧安倍派“実名OK”は3人のみ…5人衆も「石破おろし」腰砕けの情けなさ