「森は知っている」吉田修一著

公開日: 更新日:

 沖縄・南蘭島で知子ばあさんと暮らす高校生の鷹野一彦。彼は幼い頃、母親に監禁されて、餓死寸前で救い出されたという過去をもつ。鷹野を引き取ったAN通信は彼の過去を消し、ひそかに産業スパイとして教育していた。ある日、フランスに連れ出された鷹野はパリのクラブでサラという女と知り合う。彼女はAN通信が狙う水メジャー企業〈V.O.エキュ〉の香港支社長の娘だった。そんな中、鷹野と同じ境遇の高校生、柳が突然、姿を消す。「来年の2月24日、お前はソウルにいるはずだ。俺は必ず会いに行く」という手紙を残して……。

「太陽は動かない」の主人公の過去を描くシリーズ作第2弾。

(幻冬舎 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」