「満洲難民 三八度線に阻まれた命」井上卓弥著

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 1945年8月9日にソ連軍が侵攻。満州の首都・新京の日本人たちは、日本軍に置き去りにされ、情報もないまま町を離れる。本書は、その南下中、朝鮮北部の小さな町・郭山で難民生活を余儀なくされた日本人1000余人の過酷な脱出行を追ったルポルタージュである。

 貨車に詰め込まれ、たどり着いた郭山で強制的に下車させられた一行は国民学校に収容される。2日後、日本が降伏すると環境は一変。地元住民やソ連兵による略奪や暴行を受け、満州紙幣は暴落。飢餓と病気で死者が続出する。ソ連軍によって日本人の移動は禁じられ、やがて朝鮮半島も38度線で分断されてしまう。身動きが取れなくなった一行は、祖国を目指し決死の脱出を図る。(幻冬舎 1900円+税)



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