「深紅の断片 警防課救命チーム」麻見和史著

公開日: 更新日:

 深夜、廃業したスーパーの敷地内に「女の子が閉じ込められている」と舞川市消防本部に通報が入る。出動した救急隊長の真田らは、廃棄予定の冷蔵庫の中から少女を救出する。庫内の床には大量の血液がたまっていたが、少女の体に傷はなかった。搬送中、少女が着ていたコートにドイツ国旗のようなシールが貼られていた。それは傷病者の治療優先順位を示すトリアージタグのようだった。数日後、真田らは出動先の廃校舎の焼却炉の中から男性を救出。男性の背中にも同じシールが貼られていた。真田は、警察の聴取に口を閉ざす少女が、意識不明が続く男性の娘だと気づく。

 救命士を主人公にした長編ミステリー。(講談社 1500円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?