「野球小僧の戦後史」ビートたけし著

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 下町の空き地でやった三角ベース、川上哲治に憧れて家のペンキでバットを赤く塗って赤バットにした記憶、スター長嶋茂雄の登場、池田勇人内閣が所得倍増計画を打ち出していた時代に突如できた東京スタジアム……。本書は、昭和22年生まれの著者が、国民的スポーツとなった「野球」を軸に、エンタメの盛衰や当時の世相を含めた戦後史を振り返った一冊だ。

 戦後70年の日本の歩みは、団塊の世代である著者の体験と重なる。遊び道具は手作りして井戸水を飲んで過ごし、町に湯たんぽでできたガソリンタンクのオートバイが走っていた少年時代から、食卓にはコカ・コーラやワイン、町にはフェラーリやレクサスが登場し、さらにはテレビ、インターネット、フェイスブック、LINEが出現する現代まで、信じられない速度で時代が変化した。本書をたどると団塊の世代が体験した戦後の日本は、豊かさを求めて猛スピードで何もかも変えてきたことが見えてくる。(祥伝社 1400円+税)



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