「居酒屋の戦後史」橋本健二著

公開日: 更新日:

 どんな酒を、どんなときに、どんな場所で飲んでいたのか。そんな酒文化の歩みから戦後社会の変遷を読み解いたテキスト。

 戦時中、物資不足で飲食店の開店休業状態が続く中、庶民たちは焼け野原で営業する「国民酒場」に列をつくったという。国民酒場とは戦中から戦後にかけてできた公的指導の下で営業した酒場だそうだ。その他、現在の居酒屋の源流の一つともいえる戦後の闇市の飲み屋街の風景から、ビールを一般階層にまで普及させたという戦時・戦後の統制下で製造された配給ビールの存在、そしてハイボールから水割りへと移り変わったウイスキーの飲み方の流行など。高度成長、総中流社会を経て、格差社会へと向かう日本を酒と居酒屋という視点から俯瞰する。

(祥伝社 820円+税)




【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    箱根駅伝中継所ドクターは全員が順大医学部OB…なぜか協力しない大学がウジャウジャ

  2. 2

    青学大駅伝選手 皆渡星七さんの命を奪った「悪性リンパ腫」とはどんな病なのか?

  3. 3

    統一教会「自民290議員支援」で黒い癒着再燃!ゴマかす高市首相をも直撃する韓国発の“紙爆弾”

  4. 4

    「インチキ男 ジャンボ尾崎 世界の笑い物」マスターズで不正しても予選落ち(1994年)

  5. 5

    萬福(神奈川・横浜)異彩を放つカレー焼麺。常連の要望を形にした強めのとろみ

  1. 6

    浜辺美波 永瀬廉との“お泊りデート”報道追い風にCM契約アップ

  2. 7

    神田沙也加さん「自裁」の動機と遺書…恋人との確執、愛犬の死、母との断絶

  3. 8

    長澤まさみ「結婚しない女優」説を覆したサプライズ婚の舞台裏… 福永壮志監督と結びつけたのは?

  4. 9

    スライム乳の小向美奈子はストリッパー歴12年 逮捕3回経て

  5. 10

    悠仁さま初の新年一般参賀 20年後「隣に立つ皇族」は誰か? 皇室に訪れる晩婚・少子化の波