「新任巡査」古野まほろ著

公開日: 更新日:

 愛予県警の警察学校を卒業した頼音(ライト)と希(アキラ)は、愛予署で3カ月の職場実習を受けることに。赴任日、挨拶のため入室した本多署長の執務机の上には、捜査中の女子生徒連続失踪事件の3人の被害者の写真が並べられていた。

 翌日からライトは、愛予駅東口、アキラは同西口の交番で新任巡査として任務に就く。先輩らに立ち番や巡回連絡など交番警官の実務のイロハを学ぶライトは、ある日、親しくなったベーカリーの店員から女生徒失踪事件の証拠品と思われる小さなぬいぐるみを託される。

 新人巡査の成長を描く青春職場小説にして、さまざまな伏線がラストで鮮やかに結晶化する徹夜必至の警察エンターテインメント。(新潮社 2600円+税)


【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」