「新富裕層の研究」加谷珪一著

公開日: 更新日:

 近年、続々と誕生する新しいタイプの新富裕層を通して、社会の変化を解説した経済テキスト。

 新富裕層は、アイデアひとつで立ち上げた新しいビジネスを短期間で売却して大きな富を得ている。こうした新富裕層登場の背景には、技術のパラダイムシフトがある。特にスマホの普及とクラウドコンピューティングの発達が、ビジネスのインフラに劇的な変化をもたらしたという。

 インテリアに関する情報を取り扱うサイトをひとりで立ち上げ、起業から9カ月後に推定20億円で売却した村田マリ氏など、新富裕層の人々を紹介しながら、ビジネスの現場で何が起きているのかを解説。さらに変質する富のルールなどを分析しながら、新時代における富のつくり出し方にまで言及する。(祥伝社 800円+税)

【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…