「『時間の使い方』を科学する」一川誠著

公開日: 更新日:

 基礎心理学的研究の知見をもとに、人間の心の時間的特性を利用した時間管理の方法を解説したテキスト。

 多くの生物が地球の自転に合わせ、体に周期性を取り込んで適応している。その24時間周期の身体変動のリズム「サーカディアンリズム(概日周期)」は、精神活動にもあり、課題の内容によって成績の良くなる時間帯と悪くなる時間帯が変動するという。短期記憶や計算能力などを必要とする課題の成績は、体温が高い時間帯=午後4時ごろから8時ごろに最もよくなるそうだ。

 締め切りが近づかないと仕事に取り掛からない心のメカニズムなどを解き明かしながら、どのように工夫すれば、自らの能力を引き出し、満足度の高い日々を送れるかを教授。(PHP研究所 800円+税)


【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然