「世界天才紀行」エリック・ワイナー著、関根光宏訳

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 天才を生み出すのは遺伝子か、努力か。そうではなく、天才の出現は「場所と時間(時代)に影響される」と考えた著者が、天才たちの生まれた町を旅するリポート。

 まずは紀元前400年ごろ、ソクラテスやプラトン、アリストテレスら多くの天才を生んだ古代アテナイ、現在のアテネへと向かう。丘と岩場ばかりの土地に都市国家が誕生し、多くの哲学者を輩出したのはなぜか。その名もアリストテレスという名のガイドの案内で町を歩きながら考える。

 アテネ、杭州からフィレンツェ、シリコンバレーなど7都市を巡り、地元の人々と交流を深めながら、天才たちが集中的に現れた土地と時代に何が隠されていたのかを探る。(早川書房 2600円+税)


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