「イコン 新装版」今野敏著
警視庁生活安全部少年課の宇津木は、少年の行動調査のためアイドル・有森恵美のライブに潜入する。恵美はパソコン通信を通じて熱狂的なファンを持つが、その正体は誰も知らないという。前座の演奏が終わり、恵美の不参加が告知されると、興奮した観客が乱闘を始める。騒ぎの中、少年がナイフで刺され死ぬ。宇津木は全員を足止め、駆け付けた神南署の安積らによって捜査が始まる。刺されたのは高2の古橋と判明。安積は古橋の友人の阿部と相川から話を聞く。翌日、古橋の通夜の席で安積は阿部と相川が現れた少女の姿を見て動揺するのを見逃さない。しかし、なぜ彼らが由里子というその少女に動揺したのか分からない。
神南署安積班が活躍する人気警察小説シリーズ。(講談社 850円+税)