「オスとメスはどちらが得か?」稲垣栄洋著

公開日: 更新日:

 生物にオスとメスが存在するのはなぜか。その謎に迫りながら、人間同様にオスとメスの存在に振り回される生きものたちの生態を紹介するサイエンスエッセー。

 生物にとって最も大切なことは自らの遺伝子を次世代へ伝えること。進化の過程で、生物は他の個体と遺伝子を交換して多様性を生み出す道を選んだ。さらに、自分にはない性質の遺伝子を持つ個体と効率よく遺伝子を交換するため、2つのグループに分かれ、グループ間でのみ遺伝子が交換できるようにした。それがオスとメスの始まりだという。そんな基本知識から、オスが1%しかいないギンブナや、メスに貞操帯をつけるギフチョウなど、生き物たちの駆け引きを解説した知的好奇心を刺激する書。(祥伝社 780円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々