「腰痛は『動かして』治しなさい」松平浩著

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“腰痛には安静がいちばん”というのは、もはや昔の話。東京大学医学部付属病院の特任教授を務める著者は、骨折やがんなどの明らかな疾患が原因の腰痛以外には、「安静は百害あって一利なし」と言う。

 腰痛をかばって動かずにいると、筋肉が凝り固まって血行を悪くし、余計に痛みを増幅させる。さらに、痛みの恐怖によって脳機能に不具合が生じ、痛みを抑えるシステムが破綻するという悪循環も招きかねない。

 腰痛が治るまで安静にしていたグループと、活動させたグループを比較した調査もある。安静にしたグループは、活動したグループの3倍以上も腰痛再発のリスクが高く、再発回数も多く慢性腰痛に陥りやすいという結果が出ているそうだ。

 本書では、著者が推奨している「これだけ体操」も紹介。基本の体操は、足を肩幅に開いて両手をお尻にあて、息を吐きながら上体をゆっくり反らして3秒キープするだけ。治療のためなら10回、予防なら1~2回でOKだ。

 できる範囲で体を動かすようにすれば、“腰痛持ち”から卒業できるかもしれない。(講談社 780円+税)

【連載】長生きする読書術

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