「やってはいけない歯の治療」斎藤正人著

公開日:

 歯科医院を受診すると、「この歯は持って半年なので、今のうちに抜いてインプラントにしましょう」などと勧められることがある。しかし、簡単に従ってはいけないと、“歯を抜かない”を治療方針に掲げる歯科医の著者は言う。

 骨にネジ状の棒を埋め込んで人工の歯をかぶせるインプラントは、保険外であるため歯科医院が手っ取り早く稼げる治療法。そのため、抜かなくてもいい歯にまでインプラントを勧める、“抜け抜け詐欺”のような治療が横行していると本書は警鐘を鳴らす。

「骨が残っているうちに歯を抜いた方が、インプラントが固まりやすい」というのも歯科医の常套句だが、歯槽骨という骨が残っているうちは歯を抜く必要などない。患部だけを取り除いて洗浄・消毒を行い、樹脂状の充填材で緊密に埋める根管治療を行えば、骨が再生して自分の歯を残すことができる。しかし、この治療には時間と技術を要し、何より儲からないため、やりたがらない歯科医が少なくない。

 すぐに歯を抜きたがる歯科医には要注意。歯科治療にもセカンドオピニオンを考えた方がよさそうだ。(KADOKAWA 1200円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    女が嫌いな女3位 伊藤綾子が暗示する“におわせメッセージ”

  2. 2

    悪いのは告発女性? バナナ日村「淫行」同情論への違和感

  3. 3

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<上>

  4. 4

    ファン心配…築地「吉野家1号店」営業終了で店長はどこへ

  5. 5

    安倍首相が怯える 近畿財務局“森友キーマン”証人尋問Xデー

  6. 6

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

  7. 7

    「言論の自由がない」D.スペクターさん東京五輪狂騒に苦言

  8. 8

    大坂なおみが目指すWTAファイナル “超VIP待遇”の仰天全貌

  9. 9

    沖縄県知事選で“黒歴史”隠し 佐喜真候補にもう一つの疑惑

  10. 10

    メジャーGMも視察 加熱する菊池雄星争奪戦“禁じ手”の恐れ

もっと見る