「運命の絵」中野京子著

公開日:

 運命的瞬間、歴史的転換点、夢や宣託が告げる未来などが描かれた作品、さらには作品自体が画家ばかりか世界観をも変えたドラマチックな作品を紹介し、絵画鑑賞の面白さを説く本。

 ルノワールが37歳のときに制作した「シャルパンティエ夫人と子どもたち」は、ルノワールが世に出るきっかけになった作品。この絵の制作を依頼したのは美術収集家のシャルパンティエ氏で、ゾラやモーパッサンなどの小説の版元で知られる出版社を経営していたが、1880年代に入った途端、急激に経営が悪化し、1895年に別会社と合併し消えていった。この絵はまさに最盛期の一家の姿を描いた運命的瞬間をとらえた作品だった。

 ジェローム「差し下ろされた親指」、ムンク「叫び」ほか23点の絵画の運命を読み解く。掲載絵画はすべてカラー。(文藝春秋 1780円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の夫は裁判沙汰に…女性芸能人が“成金”を選ぶリスク

  2. 2

    売り込みは好調も…河野景子“豪邸ローン2億円”の逼迫台所

  3. 3

    引退の稀勢の里を支える“太いタニマチ”と6000万円の退職金

  4. 4

    「ストライクが入らない」フランスアは高知で泣いていた

  5. 5

    安倍官邸“大号令”か 厚労省「実質賃金上昇率」水増し工作

  6. 6

    首相の姓を? 永田町に飛び交う新年号に「安」採用プラン

  7. 7

    広島・誠也が打点王宣言も “新3番”長野に丸の代役務まるか

  8. 8

    “第2のサンゴ虚報事件”で思い出す安倍首相の朝日新聞批判

  9. 9

    小池都知事「築地守る」の公約違反 跡地にカジノ誘致構想

  10. 10

    長野以外にGベテランリスト漏れ 広島“ポロリ発言”の波紋

もっと見る