「発達障害」岩波明氏

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 発達障害は生まれつきだが、成人してから発症するという誤解も多い。子供の頃から発症しているが、成績優秀でおとなしいとあまり問題視されないまま成長し、社会に出て行くためだ。

「私の患者は20、30代が多いですが、その年代になって初めて発症したわけではありません。学生時代は“変わっている”と思われていただけだったのが、就職や結婚をしてから、周囲と不適応を起こし、自ら、または周りに勧められて初めて受診する。それで、就職や結婚をする20、30代の患者が目立つんです」

 整理や片づけができない、約束を守れないなどは誰にでもある事柄だけに、自分や周囲が「発達障害のためにできない」と理解していないと、「怠けている」「バカにしている」と誤解され、家庭や職場でうまくいかなくなる。本人は自信を失い、転職を繰り返したり引きこもり、うつ病になったり、離婚したりして孤立していく。

「ASDやADHDには学歴やクリエーティビティーが高い患者が多いんです。作家のアンデルセンやルイス・キャロルはASDだったのではないかといわれています。だから、ネガティブに捉えず、彼らの能力を生かす対応法を知り、社会の一員として受け入れないともったいない」

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