「晩夏の墜落」ノア・ホーリー著、川副智子訳

公開日: 更新日:

 ケープコッド沖のマーサズ・ヴィンヤード島に暮らす画家のスコットは、市場で知り合ったマギーに誘われ、ニューヨークに向かうプライベートジェット機に同乗する。マギーの夫・デイヴィッドはニュース専門チャンネルの代表で、休日を過ごした島から自宅へ帰るところだった。ジェット機にはデイヴィッドの友人で銀行家のキプリング夫妻も同乗。

 しかし、離陸から18分後、ジェット機が墜落し、スコットは夜の海で覚醒する。かつて水泳の選手だったスコットは唯一の生き残りのマギーの幼い息子JJを連れて暗い海を泳ぎ切り、陸に生還する。墜落原因は分からず、メディア王や富豪の死に陰謀論が渦巻き、スコットは過激な報道に巻き込まれていく。

 エドガー賞最優秀長編賞受賞のサスペンス。(早川書房 2200円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは