「『思わず見ちゃう』のつくりかた」ラッキィ池田著
つまらない「大人の事情」を飛び越えるためには「子どもスイッチ」を押せばいい。そのいい例が映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムマシン〈デロリアン号〉だ。
そのデロリアン号のタイムマシンのメカを取り除いてノーマルに改造した〈デロリアン〉のプラモデルが発売された。普通は実在の車を改造して劇中車を造るので、逆である。
実は、天才ジウジアーロがデザインした実在の〈デロリアンDMC―12〉は、発売後すぐに会社が倒産したため、幻の車となった。だが、社長のデロリアンがジウジアーロの「子どもスイッチ」をONにしたことで、素晴らしい未来カーができたのだ。
「理屈抜きにすごい」を生み出す発想を伝授。(新潮社 1200円+税)