「古本で見る昭和の生活 ご家庭にあった本」岡崎武志著

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 古書店で衝動買いした雑本から「昭和」という時代を浮かび上がらせる古本エッセー。

 例えば昭和3年に刊行された「サラリマン物語」(前田一著)。月給袋の中身や家賃のやりくりなど、昭和初年のサラリーマン生活を解説したこの本によって、和製英語の「サラリーマン」という言葉が普及していったという。その他、フランス人作家がダイエットに悪戦苦闘する自身の姿を描いた世にも珍しい(当時は)男性のユーモア・ダイエット小説「肥満漢(デブ)の嘆き」(昭和6年刊)や、建築写真文庫「美容院と理髪店」(昭和45年刊)で見つけた一枚の写真からひもとく日本初の美容院「巴里院」の歴史まで。

 古本に導かれ、当時の風俗や社会背景を解き明かす読書タイムトラベル。(筑摩書房 840円+税)


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