「地検のS」伊兼源太郎著

公開日:  更新日:

「置き土産」「暗闘法廷」「血」など5作からなる連作短編。主人公は通称「S」と呼ばれる伊勢雅行。40代半ばにして真っ白な髪の毛からして白い主↓シロヌシ↓Sと記者連中から呼ばれ、総務課長のS、スパイのSとも掛けてそう呼ばれているのだ。

 舞台は政令指定都市・湊川市の地検。新聞記者の沢村は無罪判決を他社に抜かれ、左遷の危機に陥っていた。そのとき彼は伊勢がある小さな事件の法廷を扉の小窓からのぞき込んでいるのを見かける。

 勘を働かせた沢村は旧知の元刑事を通じて、事件に迫る。法律は道具、それを使って、窮地の人間を助けてはいけないのか、という元刑事の言葉が重い。

 (講談社 1600円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    また仰天答弁…桜田五輪相は地元も見放した“柏の出川哲朗”

  2. 2

    片山大臣が一転弱気 カレンダー疑惑“証人続々”に戦々恐々

  3. 3

    オークラを提訴 久兵衛に危惧されるホテル業界の総スカン

  4. 4

    BTSと東方神起は紅白落選…TWICEだけが残ったワケ

  5. 5

    毒づきがアダに…和田アキ子"平成ラスト紅白"落選は当然か

  6. 6

    新人王でも来季は年俸7500万円 大谷の「大型契約」はいつ?

  7. 7

    “原爆Tシャツ”波紋のBTS 「紅白落選」の影響と隠れた本音

  8. 8

    原爆Tシャツ、ナチス帽…「BTS」日本への“本格進出”は白紙

  9. 9

    東電に8兆円超も税金投入…政府や電力会社がおかしい!

  10. 10

    平成最後の紅白は迷走…“目玉なし”で視聴率最低の大ピンチ

もっと見る