「パトリオットの引き金」警視庁捜査一課・田島慎吾、梶永正史著

公開日: 更新日:

 警視庁捜査1課の刑事・田島は、世田谷で発生した自衛官の交通事故死を調べるよう参事官の原田に指示される。所轄署は事故として処理を済ませたが、事件性を感じた交通警官の青木から頼まれたらしい。田島が指導係を務める新米女刑事の毛利は、殺人事件の捜査からはずされ機嫌が悪い。2人が青木から見せられたのは、事故現場で激しく動揺したそぶりを見せる人物が写った防犯カメラの映像だった。田島らは、その人物が事故死した自衛官・坂本の同僚・石倉だと突き止める。彼に話を聞きに朝霞駐屯地を訪ねると、自衛隊の警務官・松井の邪魔が入る。さらに、自衛隊から圧力がかかり、田島らは石倉に接触できない。

 生真面目な田島と帰国子女の毛利のコンビがPKOの闇に迫る警察小説。

(講談社 820円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較