「奥羽関ヶ原」松永弘高著

公開日: 更新日:

 慶長5(1600)年、陸奥・岩出山城主、伊達政宗は家康の命を受け、国元に向けて出立した。隣国を領する上杉景勝を討つためである。

 家康は秀吉の死後、おのれに歯向かう大名を屈服させていたが、家康の度重なる上洛の求めを無視し続けている上杉に揺さぶりをかけようとしたのだ。

 一方、陸奥・浅香城にいる上杉の家臣、直江兼続の元には石田三成の使者が駆けこんできた。家康討伐の兵を挙げると書かれた書状を見て、兼続は、今こそ謙信から引き継いだ越後を取り戻す好機だと進言し、景勝を奮い立たせる。

 関ケ原合戦の頃、奥羽でも天下を揺るがす合戦が始まろうとしていた。奥羽の武将の視点で描く長編歴史小説。

(朝日新聞出版 1500円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか