「三国志名言集」井波律子著

公開日: 更新日:

 英雄たちが群雄割拠する中国の古典歴史小説「三国志演義」に登場する名言・名セリフを解説した文学テキスト。

 全120回に及ぶ壮大な物語は、「分久必合、合久必分(分かるること久しければ必ず合し、合すること久しければ必ず分かる)」の名言から始まる。その意味は「(そもそも天下の大勢は)分裂が長ければ必ず統一され、統一が長ければ必ず分裂するものである」とのこと。そして有名な「赤壁の戦い」に敗れた曹操が、退路に立ち塞がる関羽に「大丈夫以信義為重(大丈夫は信義を以て重しと為す)」と発する物語屈指の名場面など。

 展開に合わせ進む全160項目の名言・名セリフをたどっていけば、物語の概要も分かる初心者入門編。(岩波書店 1340円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…