「ぐるぐる♡博物館」三浦しをん著

公開日: 更新日:

 茅野市の「尖石縄文考古館」から大阪市天王寺区の「ボタンの博物館」まで全10館を巡った好奇心とユーモア満載のルポエッセー。

 たとえば、「熱海秘宝館」。そこは明るいエロスに満ちた殿堂で、展示された無数の男性器・女性器を見た著者は、「性的な事柄とは、隠そうとするから隠微なエロスを生じせしめるのである。秘宝館は、その対極と言っていい存在だ」と納得。

 その後、おみくじを引いたら、「ストレスが解消される小穴(小吉)じゃ」ときて、「幸運の場所は旅館・ホテル」。お勧めの体位は「こたつ隠れ」と書いてあり、「親切かつ具体的な託宣、ありがたし」と喜ぶ。

 目白押しの展示品に気力・体力が奪われ、見学後は休憩を取ったという。(実業之日本社 1600円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは