「樹木たちの知られざる生活」ペーター・ヴォールレーベン著 長谷川圭訳

公開日: 更新日:

 ドイツで長年、森林の管理と保護に携わってきた著者が、樹木の知られざる生態と森の素晴らしさについてつづったエッセー集。

 ある日、氏はブナの木が集まる場所で苔むした岩を見つける。よく見ると、それは400~500年前に切り倒された木の切り株だった。周囲にも同じような切り株があり、それらは腐らずに生きていた。おそらく、近くの樹木から根を通じて手助けを得ていたのだという。樹木は根と根が直接つながったり、根の先を包んだ菌糸が栄養の交換を手伝ったりすることがあるからだ。

 樹木の「友情」を語るそんな一文をはじめ、芳香物質を使って行う樹木間のコミュニケーションなど、樹木の驚異の能力と社会性を伝える世界的ベストセラー。

(早川書房 700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    活動終了「嵐」メンバー「消える人」と「生き残る人」…“一番先行きが厳しい”のは?

  2. 2

    Netflixで話題「古畑任三郎」 伝説の神回《動機の鑑定》に描かれる古美術界のリアリティーに迫る

  3. 3

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  4. 4

    メジャー屈指の不人気球団が佐々木麟太郎を指名…“銭ゲバ”マーリンズの黒歴史

  5. 5

    ビートルズよりもストーンズよりもすごいバンド、ラトルズ!

  1. 6

    女性を巡る愛憎より友情が勝った永遠のバディー

  2. 7

    “スジ悪”すぎる副首都法案のボロが露呈…国会審議で維新の「大阪ありき」に集中砲火

  3. 8

    48年ぶり映画出演の由美かおるさんが語る 人生が変わった瞬間「11PM」「水戸黄門」エピソード

  4. 9

    はつらつプレーで4人に音楽の喜びを取り戻させた陰のMVP

  5. 10

    木原稔官房長官「国会会期延長必要ない」が波紋呼び修正…失言連発で“調整役”として機能せず