「わるい食べもの」千早茜著

公開日: 更新日:

 著者は30年ほど前、ザンビアに住んでいた。生食は厳禁で水も煮沸して飲む生活。あるとき、ケニアのモンバサに行って、海に入った。素潜りをしていた父は「ウニがいるぞ!」と歓声を上げた。両親は「これは食べられるやつだ」「ウニ食べたかったのよ!」と、石で殻をがつんがつん砕き、中腰のまま、じゅるじゅると割っては食べを繰り返した。生ものは危険って言ってたくせに……。

 著者は、日本に帰ってから、美術の本であのときの光景にそっくりな絵を発見する。ゴヤ作「我が子を食らうサトゥルヌス」だ。(「モンバサのウニ」)

 他に、学校給食で、主食がパンであろうがご飯であろうが必ずついてる「白い悪魔」など、独特の視点でつづる食べものエッセー。

 (集英社 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    サンド伊達レギュラー14本…40~50代の芸人に仕事集中、「リスク分散」しなかった各局のダメージ度

  2. 2

    「24時間マラソン」満身創痍の星野真里が完走も…募金額46%減&ゴール直前の乱入騒動に非難の嵐

  3. 3

    24時間マラソン完走後にSNSで“陰謀論”が拡散 星野真里に上がった「車移動説」のお粗末

  4. 4

    巨人が“ゾンビたばこ騒動”の広島から狙う「投打のFA2選手」 6年ぶりダブル獲りに現実味

  5. 5

    巨人・阿部前監督「9月復帰」情報の真偽…読売グループ内には同情論も、懸案は…?

  1. 6

    「24時間テレビ」出演者ギャラ、視聴率目当ての偽善、CM荒稼ぎ…毎年非難ゴウゴウの“内実”に迫る

  2. 7

    山本美月は九州の女子校で偏差値トップ「筑紫女学園」から明大農学部へ 祖父も生物教師の“リケジョ”

  3. 8

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  4. 9

    沖縄自民に“下地ショック”の余波…注目の県知事選で古謝陣営が「進次郎の奇跡」待望も不発は必至

  5. 10

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ