「わるい食べもの」千早茜著

公開日: 更新日:

 著者は30年ほど前、ザンビアに住んでいた。生食は厳禁で水も煮沸して飲む生活。あるとき、ケニアのモンバサに行って、海に入った。素潜りをしていた父は「ウニがいるぞ!」と歓声を上げた。両親は「これは食べられるやつだ」「ウニ食べたかったのよ!」と、石で殻をがつんがつん砕き、中腰のまま、じゅるじゅると割っては食べを繰り返した。生ものは危険って言ってたくせに……。

 著者は、日本に帰ってから、美術の本であのときの光景にそっくりな絵を発見する。ゴヤ作「我が子を食らうサトゥルヌス」だ。(「モンバサのウニ」)

 他に、学校給食で、主食がパンであろうがご飯であろうが必ずついてる「白い悪魔」など、独特の視点でつづる食べものエッセー。

 (集英社 1400円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    平成最後の欧米歴訪で総崩れ 令和外交はドン底から始まる

  2. 2

    任侠山口組が組長制に 40数名が織田代表と親子盃、舎弟盃

  3. 3

    オード―リー春日は貯金7億? 10年愛実らせた“どケチ伝説”

  4. 4

    まだ“愛の巣”で生活か? ZOZO前澤社長&剛力彩芽の近況

  5. 5

    マラソン大迫傑が牙をむいた日本陸連の「本音」と「忖度」

  6. 6

    MLBとは対照的 旧態依然な“天下り天国”日本プロ野球の限界

  7. 7

    「ボイパのおっくん」も擁立 立民“プチ有名人”作戦の吉凶

  8. 8

    「衆参ダブル論」は安倍首相とその周辺の思考混乱の表れ

  9. 9

    パ球団トレード打診も…阪神は藤浪を“飼い殺し”にするのか

  10. 10

    テレ朝vs日テレで勃発 若貴兄弟“和解特番”争奪戦の行方

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る