「大統領失踪」(上・下)ビル・クリントン、ジェイムズ・パタースン著 越前敏弥、久野郁子訳

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 アメリカ大統領ジョン・ダンカンは、下院特別調査委員会の模擬聴聞会で必死の答弁を行っていた。親ウクライナ・反ロシアの分離独立派グループがテロリスト集団〈ジハードの息子たち〉のリーダーを殺害しようとした時、アメリカの特殊部隊とCIA工作員が妨害した。

 それを指示した責任を問われたが、ダンカンは大統領特権を発動して証言を拒否した。

 聴聞会は月曜日だ。しかし、月曜日にまだこの国は存在しているのだろうか。ニュースでは大統領の弾劾発議を巡る報道が相次ぐ。

 土曜日、ブラント副大統領は首席補佐官にウェブサイトで「大統領失踪」の新聞記事を見せられる――。

 サイバーテロに立ち向かう大統領を迫真の筆致で描く、クリントン元大統領の小説デビュー作。

(早川書房 各1800円+税)

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