「政治介入されるテレビ」村上勝彦著

公開日: 更新日:

 放送免許は政府からの独立性の高い独立行政委員会が行う国が多いのに、日本では放送免許権限は総務大臣が持つ。電波法と放送法を1人の大臣が所管することが、行政の不当な介入を招いている。

 行政指導は以前は5年間で5件程度だったのに、第3次小泉内閣から第1次安倍内閣の間では22件にも上る。

 1985年から2005年の38件のうち、放送法第4条の「事実をまげない」に抵触するとされたものが16件、「政治的公平」に抵触するとされたものが3件である。

 そもそも第4条は政府のコントロールを避けるために制定されたのだが。

「放送の自由」に警鐘を鳴らす。

(青弓社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性