「告発」ブリタニー・カイザー著 染田屋茂ほか訳

公開日: 更新日:

 2018年、イギリスのコンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカ(CA)が500万人以上のフェイスブックの個人情報を不正に利用、また16年のアメリカ大統領選挙では、トランプ陣営を支援していたとのニュースが世界に流れた。

 当時26歳で仕事を探していた著者は、友人の紹介でCAの親会社であるSCLグループの人道支援部門に入社し、事業開発担当になった。しかし働くうちに多くの米国民のデータを手に入れ、米国人の投票行動に影響を与えることが業務だと気づく。クッキーを許可する意味、アレクサなど音声起動アシスタントの記録がどう使われているのか、そして、あるメッセージによって有権者のオンライン上の行動がどう変化したかなど、CAの内幕を赤裸々につづる。

(ハーパーコリンズ・ジャパン 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発