「2030年の世界地図」落合陽一著

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 10年後の未来はどうなっているのか。本書はこれを、近年、話題の「SDGs」に沿って解説する。

 SDGsとは「サステナブル・ディベロップメント・ゴールズ」(持続可能な開発目標)の略で、「貧困の克服」「飢餓をゼロに」「ジェンダー平等の実現」など、国連サミットで2030年までに実現させようと決議した綱領だ。これに対してグローバリズムを先導し、「新しい空間を求め、木々の枝が伸びてゆくように支配領域を広げる」のが「GAFAM」(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)だ。

 グローバル化した世界はすべてがつながった「フラット」な世界といわれてきたが、実態は格差が極端化し、従来より国境や地政学的な対立が激化している。それをどうするのか。

 著者は、全員を平等の条件から始めるゲームが解決のヒントになるという。

 (SBクリエイティブ1500円+税)

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