「雪ひとひら」篠綾子著
朝、なつめは照月堂に向かう途中、火事の焼け跡を通りかかる。9年前、火事で両親を失い、兄の慶一郎が行方知らずのままだが、なつめは自分に火事当日の記憶がないことに気づく。兄の消息を知るかもしれない薬売りの親子が、今年はまだ店を訪ねてこないことも気になる。
照月堂では、10月6日の亥の子の日に食べる「亥の子餅」作りが始まる。今年は幕府歌学方の北村家から炉開きの茶会用の主菓子の注文も入ったため、主人の久兵衛は店頭用と2種類の亥の子餅を作る予定だ。
そんなある日、なつめは久兵衛に頼まれ外出する女将おまさのお供をする。寺子屋で長男の郁太郎と合流したおまさが向かったのは……。
菓子舗照月堂で修業するなつめを主人公にした大人気シリーズ第7弾。
(角川春樹事務所 640円+税)


















