「考えるナメクジ」松尾亮太著

公開日: 更新日:

 ナメクジは呼吸孔と肛門が共用で、呼吸とウンチを同じ穴から出すが、ちゃんと脳を持っている。脳は頭部の触角の下にあり、その中心を食道が通過しているので、口から入った食べものが脳の中心を通過することになる。

 だが、ハエなどが記憶を形成するのに複数回学習することが必要なのに比べ、ナメクジは1回の学習だけで非常に長期の記憶を形成する、すごい「脳力」を持っている。

 例えば、「まずかったもののにおい」を最長で2カ月くらい記憶している。においの情報は触角から前脳葉に伝えられるが、ナメクジはおいしい食べ物に出合ったら、次からはそのにおいのする場所により速く近づくという学習能力を持つ。

 着任した研究室がナメクジの脳研究をしていたことからナメクジの脳のとりこになった研究者が書いたナメクジの本。

(さくら舎 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    森保Jの悲劇的敗戦を分析…本気のブラジルに「コマ不足」「勝てるチャンスなし」「延長なら複数失点」

  2. 2

    ドジャース大谷翔平"血だらけ中指”の原因はマメじゃない? 日米のメディアの事実誤認

  3. 3

    維新が血道上げる「外来特例廃止」で重篤高齢者が見殺しに…医療費「原則3割」は入り口に過ぎず

  4. 4

    森保監督は“海外流出”、佐野海舟・鈴木彩艶・上田綺世はビッグクラブ移籍か…W杯32強敗退でもバラ色の人生が

  5. 5

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  1. 6

    橋本環奈に近日ゴールイン説が再浮上…破局説も流れた中川大志と表参道デート&高級パジャマ

  2. 7

    阪神・高橋遥人79年ぶり10連勝も…完全試合右腕が提言「配球を捕手任せにするな」

  3. 8

    面従腹背ばかりの自民が狙うは高市首相の“自滅”か…野党ガン無視の審議強行で「国会破壊」真の思惑

  4. 9

    女性皇族“軽視”の「皇室典範改正案」閣議決定 大炎上の中曽根弘文氏「愛子さま発言」に油をそそぐ

  5. 10

    「テレ東音楽祭」で歌詞が飛んだ「TRF」YU-KIに視聴者ビックリ! SAMの助け舟で何とか“復旧”のヒヤリ