「考えるナメクジ」松尾亮太著

公開日: 更新日:

 ナメクジは呼吸孔と肛門が共用で、呼吸とウンチを同じ穴から出すが、ちゃんと脳を持っている。脳は頭部の触角の下にあり、その中心を食道が通過しているので、口から入った食べものが脳の中心を通過することになる。

 だが、ハエなどが記憶を形成するのに複数回学習することが必要なのに比べ、ナメクジは1回の学習だけで非常に長期の記憶を形成する、すごい「脳力」を持っている。

 例えば、「まずかったもののにおい」を最長で2カ月くらい記憶している。においの情報は触角から前脳葉に伝えられるが、ナメクジはおいしい食べ物に出合ったら、次からはそのにおいのする場所により速く近づくという学習能力を持つ。

 着任した研究室がナメクジの脳研究をしていたことからナメクジの脳のとりこになった研究者が書いたナメクジの本。

(さくら舎 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    WBCネトフリ独占批判に「一部の日本人」は歓喜のワケ 地方の苦しみに鈍感な大都市生活者

  2. 2

    嵐「最後の楽曲」好調の裏で起きた異変…ボイトレを続けた櫻井翔は歌声をキープ

  3. 3

    和久田麻由子は“女子御三家”の女子学院から東大へ 元NHKの先輩・膳場貴子と重なるキャリア

  4. 4

    伊原春樹監督との“壮絶確執”の前日譚 監督就任を知って絶望、引退が頭を過ぎった

  5. 5

    永田町で飛び交う高市首相の「健康不安」説…風邪の疑いで外交キャンセル、総理総裁の器にも疑問符

  1. 6

    WBCイタリア代表が「有名選手ゼロ」でも強いワケ 米国撃破で予選R1位突破、準決勝で侍Jと対戦も

  2. 7

    映画「国宝」のヒットから間髪入れず…体重13キロ減で挑んだ「ばけばけ」吉沢亮の役者魂

  3. 8

    文春にW不倫をスッパ抜かれた松本洋平文科相はなぜ更迭されないのか

  4. 9

    SEXスキャンダルで追い詰められると戦争で目くらまし…それは歴代米大統領の常套手段だ

  5. 10

    参政党はオンラインセミナーでもハチャメチャ…参加者の強烈質問に神谷代表が一問一答、反自民もアピール